読売新聞 よみうり寸評

7月10日 読売新聞 よみうり寸評

<会社の風土>―4年前のJR福知山線脱線事故の際に、当時のJR西日本のトップがこの言葉を使った 言われてみれば、どこの会社にもそれぞれに特有の<風土>があるに違いない。良いものは伝統として継承していけばいい。が、悪い風土なら、急いで根本的に改…

7月9日 読売新聞 よみうり寸評

<美しい牧場>―ウルムチとはそういう意味だ。中国新疆ウイグル自治区の区都。高層ビルが立ち並ぶ大都会で牧歌的な情景は昔のこと 経済的発展はいいとして、元牧場が今や<パレスチナ化>の過程にあるといわれる。ウイグル族と漢族の互いの憎悪が流血の衝突…

7月8日 読売新聞 よみうり寸評

<97歳の始球式>―巨人のOBで最高齢の前川八朗さんがきのう、東京ドームの巨人−横浜戦で始球式を行った。おそらく始球式では史上最高齢記録だろう 投球はさすがにホーム手前でバウンドしたが、97歳でマウンドに上がる―この元気な姿がうれしい。球団創立75…

7月7日 読売新聞 よみうり寸評

<素直>という名が泣いている。その名と放火、殺人の容疑との落差は大きい。自ら出頭してきたところだけが、わずかに素直か 大阪市此花区のパチンコ店「CROSSニコニコ」に放火したと出頭してきた男は「高見素直」と名乗った。現場から400㍍のマンションの独…

7月6日 読売新聞 よみうり寸評

<いつ果てるともなく>とは、このゲームの為の言葉かと思うようなファイナルセットだった テニスのウィンブルドン選手権最終日の男子シングルス決勝、ロジャー・フェデラー(スイス)対アンディ・ロディック(米)は、最終セットだけで30ゲームも重ね、フルセッ…

7月4日 読売新聞 よみうり寸評

「えっ、どうしたの?」。スタンドのあちこちから、そんな声が上がった。「ちゃんと説明しろよ」。怒りを込めたヤジも飛んだ 先日の東京ドーム、巨人―ヤクルト戦でのこと。二回、巨人の先発グライシンガーが打者を三振に仕留め、ベンチに戻ろうとした。が、…

7月3日 読売新聞 よみうり寸評

<モンキー乗り>―短いあぶみ、背中を丸め、腰を浮かせて乗る。今の競馬では当たり前の騎乗法 だが、これを初めて米国で学び、日本にもたらし定着させたのは保田隆芳騎手だった。1958年(昭和33年)に、前々年の日本ダービー馬ハクチカラと共に渡米した際の収…

7月2日 読売新聞 よみうり寸評

<なんちゃって>―いかにもインチキで軽薄な響きがある。ジョークならいいが、それが病院で手術とのかかわりで使われていた 「これは<なんちゃって>にしといて」といえば架空手術のこと。架空の偽装カルテには黒、実際に手術したなら赤のペンが使われてい…

7月1日 読売新聞 よみうり寸評

<個人献金>とは<故人献金>の誤りでしたでは、シャレにもならないが、それを認めて謝罪した 民主党の鳩山代表のこと。きのう、記者会見して、自らの資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に、すでに死亡した人や実際には寄付をしていない人…