7月1日 読売新聞 よみうり寸評

 <個人献金>とは<故人献金>の誤りでしたでは、シャレにもならないが、それを認めて謝罪した
 民主党鳩山代表のこと。きのう、記者会見して、自らの資金管理団体友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に、すでに死亡した人や実際には寄付をしていない人を「寄付者」と偽って記載していたことを認めた
 なぜ架空の<幽霊献金>か、説明を聞いても理解に苦しむ。問題の寄付は少なくとも2005年以降の4年間で約90人から193件、総額2177万円
 鳩山氏は収支報告書を訂正、会計担当の公設秘書を解任した。トカゲならぬ鳩のしっぽ切り。また「秘書が」にうんざり。氏自身は全くチェックしていないという
 政治献金の不正については、小沢前代表の秘書の事件があって、鳩山氏に代表のお鉢が回ってきたばかりではないか。「友愛」を名乗る資金管理団体の管理が甘い
 企業や団体献金の全面禁止を唱える民主党だが、クリーンを自任する人の個人献金でこれだ。百年河清を待つむなしさが募る。